肉瘤とは金魚の頭にできるコブのことで、中身は脂肪やタンパク質、金魚の皮膚と同じものでできており、周りの皮膚が頭に集まり収縮して一つにまとまったものです。
肉瘤の形の特徴については、発達しやすい素質を持った遺伝による影響が大きいといわれています。
育った環境によっても発達具合がかわりますが、ほとんど親と同じような肉瘤ができるのです。
肉瘤は2歳~親魚になるまで発達していきます。
肉瘤発達のやり方
水深を浅くし、広い水槽の中で高温で飼育します。
エサは動物性たんぱく質を1日に4回~5回に分けて与えてください。
肉瘤出し用エサが販売されているので、それを使用する方法もあります。
切除
肉瘤が発達しすぎると、金魚の目を覆ってしまうことがあります。
エサをにおいでしか認識できなくなってしまい、他の金魚に遅れてエサを食べれなくなることもあるのです。
また、水槽にぶつかってしまったり他の個体から突かれたりすることもあります。
そのような場合には肉瘤には神経がありませんので、切除してあげるのも一つの思いやりかもしれません。
切除をすると菌の繁殖などが怖いので、術後すぐに殺菌剤の入った水に入れてあげる必要があるので用意しておきましょう。
切除する際、目の膜を傷つけたりすると目ぐされ病などを引き起こす可能性もあるので十分に注意してください。
切除後に目の周りだけ白くなってしまったり、切除したところから感染症を引き起こす可能性もあります。
切除を行う際はリスクも考え、切除をしない場合は別水槽での飼育や水槽内部に仕切りを設置するなどの対策をして快適な環境を整えてあげてください。
まとめ
金魚を飼っていると肉瘤を成長させたくて試行錯誤している人もいますが、肉瘤を成長させたくない!という人もいると思います。
肉瘤の発達のしすぎで目が見えなくなっても、手をかけてあげればエサも食べることができますし、個性のある金魚だと思えば手間はかかりますが愛着もわいてきます。
思うように肉瘤が発達せず、普通の金魚と同じままのものもいますが、自分の思うようにならなくても、大切に育ててあげてください。