金魚の体のあちこちに水泡のような膨れたものが現れた…それは水泡症の可能性があります。
進行すると全身に水泡が見られ、眼球が飛び出すこともあります。
伝染力はあまり強くないといわれていますが、重症化してしまうと治療が困難である危険な病気です。
早期での治療が肝要です。
「パールスケール」を持つ金魚ですか?
パールのような鱗を持った、ピンポンパールなどの種類の金魚に発症するのが水泡症です。
その正体は松かさ病といわれています。
通常の金魚であれば鱗が立ったようになるのですが、パールスケールの金魚は鱗に水溶液が溜まり水膨れのような症状がみられます。
ガマガエルのように膨らむため、ガマガエル症候群ともいわれています。
水泡症の原因
原因は残念ながらはっきりとは解明されていません。
エロモナスハイドロフィラという細菌の感染によって松かさ病が発症しますので、同じ要因とする見方があります。
また、パールスケールは鱗が深くえぐれるような外傷を負うと再生が困難になり、この傷から感染症が広まるという説や、肝臓機能や消化機能の異常により発症するという説もあります。
いずれにせよ明確な原因は特定が難しいですが、初期段階での治療を行えるよう症状が軽いうちに発見することが大切です。
治療法
どのような病気でも、塩水浴をさせることである程度の効果が期待できます。
病気の魚を隔離し、0.5パーセントの塩分濃度の飼育水に入れます。
それでも症状の改善が見られないようであれば、薬浴をさせる必要があります。
グリーンFゴールド、パラザンD、エルバージュが効果的です。
予防法
原因が特定できないとはいえ、日頃から金魚の状態をよく観察し、早くに異変に気付くことが大切です。
また、水質の安定状態を保つため定期的な水換えと掃除を行いましょう。
金魚を病気にしないためには、日常のお世話を丁寧に行うこと、つぶさに観察することが基本です。
ピンポンパールなどを飼育するときは、鱗を傷つけないため器具にカバーをつける、硬いアクセサリーを入れない、器具やアクセサリーの配置を見直す、などの対策を講じます。
まとめ
ピンポンパールはその名の通りピンポンのように丸みを帯びた体形がかわいらしい金魚です。
特徴的な鱗も魅力的ですね。
水泡病はパールスケールといわれる鱗を持つ種類に特有の病気ですので、体に水泡が見られたらすぐに治療を行いましょう。