きれいだった金魚の体に、黒いシミや点ができてしまったら、その見た目から重篤な病気を疑ってしまいます。
飼育し始めてから数日のうちに黒くなってしまった、といった場合もあるでしょう。
しかし、ただちに命の危険があるわけではありませんので安心してください。
以下で解説します。
黒斑病は回復過程の症状
白雲病という病気が回復する過程で体が黒くなるといわれています。
人間でいうとかさぶたのようなものですので、「黒斑病」という名前ではありますが病気が回復傾向にあるという兆しであると考えてよいでしょう。
白雲病とは?
白雲病とは、寄生虫による感染症です。
体を水槽にこすりつけるような動きをしたり、体の各所に白雲のような斑点が現れ、エラに広がると呼吸困難になる恐れがあります。
明らかに元気をなくし、食欲も衰退してしまう病気です。
塩水浴や薬浴で回復を図ります。
自然治癒を待とう
白雲病での感染部位が黒くなるといわれており、体力が回復するとともに黒い部分も治癒します。
基本的に治療の必要はなく、自然治癒を待ちます。
無理に塩水浴や薬浴をさせると、かえって負荷をかける恐れがあります。
ただ、黒いシミや点が広がる場合は原因の病気が進行している可能性もあります。
塩水浴をさせ様子を見るとよいでしょう。
水温を上げるという方法もあります。
対策
原因となる病気にならないよう、こまめな掃除と水換えと温度管理が大切です。
白雲病は水温の変化が激しい時期にかかりやすいため、季節の変わり目や梅雨時には水温や水質の安定を心がけましょう。
また、ストレスが原因で体が弱り、病気になってしまうこともあります。
飼い始めに病気になるときは、環境の変化が金魚に負荷を与えているという可能性もあります。
水槽内の環境だけでなく、飼い主や家族が構いすぎる、うるさい場所に水槽がある、常に明るい状態であるといったことは避け、水槽外の環境にも配慮しましょう。
餌やりをするときは、量や頻度が適切であるか、全ての金魚に餌が行き渡っているか、今一度確認をしてもよいでしょう。
まとめ
黒斑病は多くの場合自然に消えていきます。
何か悪い兆候のように思えますが、逆に回復へ向かっていますので一安心ですね。
完治したわけではありませんので、油断は禁物ですが元の姿で元気に泳ぎ回る姿を見られるまでもう少しでしょう。