出目金は他の種類の金魚と比べてとても大きな目を持っており、とても個性的な種類の金魚です。
その可愛らしい見た目に惹かれて、自宅で飼育している人も多い、非常に人気の高い金魚です。
しかし、体の鱗が剥がれ、とても醜い見た目になってしまうことがあります。
この症状は何かの病気が原因なのでしょうか。
今回は出目金の鱗が剥がれてしまう病気について、まとめてみたいと思います。
出目金の鱗がはがれる病気について
鱗が剥がれている出目金は、穴あき病という病気にかかっている可能性があります。
穴あき病にかかってしまうと体面の鱗が充血し、盛り上がるという症状が出てきます。
そして次第に盛り上がっていた鱗が剥がれていってしまいます。
穴あき病はエロモナス菌という細菌によって引き起こされる感染症です。
よって、別の出目金と一緒に飼育している場合、移ってしまう危険性がありますので、穴あき病が確認できた出目金はすぐにべつの飼育容器に隔離するようにしてください。
出目金の鱗が剥がれてしまったら
穴あき病などの感染症の治療には、抗菌剤や抗生物質の使用が有効です。
また薬品を直接出目金の患部に点滴するという治療法もあります。
使用する薬はイソジンなどの殺菌作用のある薬品が中心になります。
ただし、この点滴療法はやりすぎると出目金自身にもおおきなダメージを与えてしまいますので、同じ患部へ何度も薬を投与するのは避けた方がいいでしょう。
エロモナス菌は常に魚の体内や水中に存在する細菌であり、健康な状態の出目金ならば感染のリスクは低いです。
しかし、水質悪化や急激な水温変化により、出目金の免疫力が低下してしまうと、感染の危険性が急激に高まります。
ですので、常に適切な飼育環境をととのえることが、穴あき病の一番の予防になると言えるでしょう。
まとめ
今回は出目金の鱗が剥がれてしまう病気についてまとめてみました。
穴あき病もそうですが、出目金などの金魚の主な病気は、劣悪な飼育環境が原因で発症してしまうケースが非常に多いです。
飼育環境を整えてあげることは飼育者の義務ですので、決して怠らないようにしましょう。
そして一日でも長く、飼っている出目金が長生きできる状況を作ってあげましょう。