らんちゅうは「金魚の王様」と言われており、威風堂々とした泳ぎや肉瘤が特徴です。
その飼育は江戸時代から行われていたとされ、現在までに数多くの品種改良がされてきました。
今の姿になったのは明治以降で、背びれのない可愛らしい外見も、この品種改良ゆえのものだと言えますね。
そんならんちゅうですが、数多く居る金魚の中でも特に飼育の難しい種類とされており、代名詞とも言える肉瘤の出し方や、それが発達する時期を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、そんならんちゅうの肉瘤の出し方と発達時期を紹介していきたいと思います。
らんちゅうの肉瘤が出る時期はいつ?
ブリーダーや品評会を目指している人達にとって、らんちゅうの肉瘤が出る時期は色々と試行錯誤する時期でもあるそうです。
その時期はと言うと、実は生まれてから約三ヶ月。
黒子の時期に土台を形成し、その大きさは黒子の時に決まると言われています。
この時期を過ぎた後は土台に上積みされる形でしか肉瘤が発達しないため、この頃に充分な土台を作ることができないと、非常にバランスの悪い肉瘤になる可能性が高いと言えます。
らんちゅうの肉瘤の出し方は?
肉瘤の発達のためには、飼育環境を整えることが重要だと言えます。
いくら肉瘤の発達しやすい系統であったとしても飼育環境が悪かったり、与える餌が適切でなかったりすると、上手く肉瘤が発達しないからです。
肉瘤の発達を促すには、赤虫や糸ミミズなどの動物性たんぱく質を多く与える必要があります。
しかしその形を決定づけるのは系統であるため、餌の種類や環境整備などはあくまで綺麗な瘤を作るための道具であると考えておいたほうが良いでしょう。
また、青水よりも新水を使い、なるべく運動を抑えた飼育をしたほうが、早く肉瘤ができるということが判明しています。
まとめ
綺麗な肉瘤を作るためには、黒子の段階から注意して飼育しないといけないということになります。
そのための飼育環境の調整や、高い動物性たんぱく質の餌を与えることも重要になってきます。
確かに系統に左右される側面もありますが、それでもしっかりとした方法を取り、何よりも愛情をもって世話をすることが大事なのではないでしょうか。