琉金も含めた金魚がかかる病気に、「尾ぐされ病」というものがあります。
これは文字通り、金魚の尾がボロボロになる病気です。
ここでは、尾ぐされ病の治療法について書いていきます。
琉金などの金魚がかかる、尾ぐされ病の症状や治療法
尾ぐされ病の初期症状は、ひれの先端が白っぽくなったり充血してきたりします。
病状が進行するにつれて、ひれが溶け、ひれの骨や組織までもが溶けていきます。
この病気の原因は、水槽内に存在するフレキシバクター・カラムナリス菌という細菌です。
ただし、この菌がいると言っても必ず感染するわけではありません。
水質の悪化や急激な水温の変化、金魚の皮膚が傷付くことなどが引き金となって、発症します。
ただ、これと似た状態になる例として、単に金魚が怪我をしただけという場合があります。
怪我の場合は、ひれが溶けたようにはなっていません。
怪我の場合は、裂けたように傷付いています。
その違いによって、病気か怪我かを判断できます。
具体的な治療法としては、病気になった金魚を他の金魚から隔離し、病状が初期であれば、0.5%濃度の塩水浴をさせるなどの方法があります。
病気が初期症状を越えていれば、塩水浴と合わせて、観パラDなどによる薬浴をしてください。
薬浴をさせない方法としては、水換えを半分程度やった飼育水の中で、物理的に金魚を隔離し、様子を見る方法があります。
水換えによってバクテリアの力が弱まり、徐々に金魚にとって良い環境になっていくとのことです。
環境の変化や体力の消耗などがないため、彼らにとってはこの方法が最も良いと言えるかも知れません。
ただし、治るまでは時間が掛かります。
そして患部の状態を判断するために、患部の写真を撮るなどして経過を見ると良いでしょう。
また、水質の汚染も考えられるので、水を全て入れ替えることや、濾過器のフィルターを洗うことなどをして汚染物質を除去しましょう。
まとめ
どんな病気でもそうですが、尾ぐされ病も素早い対応が大事です。
特に初期症状であれば、尾ぐされ病は脅威と言えるほどの病気ではないので、焦らずに対応しましょう。
間違っても、ただの怪我を薬浴で治療してしまうことのないようにしてください。