和金の尾びれは黒くなったり白い斑点やムラのようなものが発生することがあります。

飼い主さんからすれば、それまでなかったものが現れたのですから気になるのは仕方ないでしょう。

そこで今回は和金の尾びれに今までなかった白いものが現れた場合の原因と、その対策についてご紹介しましょう。

白い雲のような斑点が出た場合

和金 尾びれ 白い

和金の体表や鱗に白い雲のような斑点状の模様ができると、それは白雲病の可能性が高く、しばらくしてその白い斑点が広がって体全体を覆えば、間違いなく白雲病でしょう。

白雲病の原因は水中に生息している鞭毛虫や繊毛虫が体調を悪くして抵抗力が低下した和金の体表に取り付き、和金が出している浸透圧調整のための粘液を吸い取ることで発症します。

これらの寄生虫は飼育している水の中に常在しているのですが、水槽内の水質が悪化したり急激な水温の変化が起きると増殖して和金に影響を与えるのです。

この白雲病の特徴は進行がとても速いということで、進行すると和金は体表を覆っている粘液を奪われて充血や出血を引き起こしますが、最も危険なのは白雲病の元になる白い雲状のものがエラに現れると呼吸困難になってしまうので、一刻も早い処置が必要になってきます。

白い点々のような斑点が出た場合

このような症状が出ると、高い確率で白点病の可能性があります。

白点病は和金にとても多い病気であり、初めの頃は小さな斑点が体表や尾びれにある程度なのですが、進行すると体全体に広がっていきます。

原因は白点虫という寄生虫で、この寄生虫は水質の悪化や水温の低下で増殖して和金に取り付き、この白い点は和金が白点虫を取り去ろうとして現れたものですが、この症状がエラに出るととても危険な状態になります。

この病気は感染しやすいという特徴があり、白点病を発症した和金を同じ水槽に入れておくと他の和金に感染するだけでなく、親が白点病になっていて子供を産むと、その子供も白点病に感染してしまいます。

白い点々のような斑点が出ている和金を見つけたら、その和金だけを直ぐに隔離する対応が求められます。

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白雲病・白点病になった場合の対応

この病気はどちらも水槽内の水質が悪化したり水温の低下で原因となる寄生虫が増殖したために引き起こされるので、日常的な対策としては常に水温を一定にして変化が起きないようにしたり、水換えを頻繁に行って水が汚れないようにしておくことが必要になってきます。

対処法は白雲病では0.5%の塩分濃度の水の中でしばらく飼育するという方法がよくとられますが、あまりに酷いのであれば薬剤を入れた水で生育させる薬浴の方がいいでしょう。

白点病は薬浴を行うと共に水温を25~30℃に上げてやると効果が期待できます。

ただし薬浴は緊急処置であり、薬浴でも通常の水質と異なっているので和金にはストレスに感じているため、このストレスをできるだけ溜めないようにしてやり、抵抗力を高めて自然治癒させる方法が最適なやり方であるのは間違いありません。

まとめ

和金の尾びれは黒くなったり白くなったりしますが、黒くなるのは病気というより病気から回復する場合によく起きる現象なのでまだ大丈夫ですが、白くなると要注意です。

白くなると病気の場合が多くなり、その病気も進行するととても危険な状態になってしまいます。

飼い主さんは飼育している和金の状態を常に観察していて、どんな小さなことでも変化があれば気に留めておき、病気にならないように気を付けてあげて下さい。

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