金魚といえばお祭りで金魚すくいをするイメージがありますが、実はそこでは見られない種類がたくさんあって値段や飼い方が全然変わってくるものなのです。
今回は、その中でも人気の高い東錦という品種について調べてみました。
東錦ってどんな品種?
オランダ獅子頭と三色出目金という2種類の品種を掛け合わせてできた品種で、元となる2種類の特徴をしっかり引き継いだ姿をしています。
肉瘤といって頭にコブのような盛り上がりがあり、赤や薄い青色(浅葱色)、黒い点模様が綺麗に散りばめられ、幻想的な色合いが人気を呼んでいます。
産地による種類
東錦はその生産地によって色や形が異なり、同じ東錦といっても人によって好みが分かれるようです。
以下に代表的な種類を調べてみました。
「弥富産、埼玉産の丸手型」
体が丸く大きめで(丸手という)、水槽で鑑賞するときに見栄えがいいように改良された種だそうです。
「関東系東錦の長手型」
昔からある系統で体や尾びれが長く(長手)、池で飼って上から眺めたときに美しく見える種類です。
「鈴木東錦」
鈴木養魚場という今では廃業してしまったところで生産されていた種類で、根強いファンが多く、その血統を色濃く受け継いでいるものを鈴木系東錦というそうです。
長手の体系で関東系に似ているようにも見えますが、より肉瘤が水泡上に発達しています。
東錦の飼い方や餌について
東錦は比較的流通量も多く入手しやすいですが、見た目に反して意外にも体が丈夫ではないようで、育成初心者の方にはやや難しいとも言われます。
ですが、次のような点に注意すれば元気に育ってくれるでしょう。
飼育方法
東錦は動きがダイナミックで見る人を楽しませてくれますが、素早く泳ぐのは苦手なので他の種類の金魚と混泳させると、餌にありつけないことがあるため、単独で飼育する方がより安心して育てられるでしょう。
砂を掘り返す性質があるため、砂は細目の砂利が良いとされています。
尾びれが長く、体も大きくなるため水槽は45~60cmのものを用意すれば大丈夫です。
餌はどうすればいい?
金魚は基本的に雑食で藻や浮き草などの植物、イトミミズや赤虫といった動物も何でも食べます。
そういった天然飼料のほかに、金魚の特徴に合わせて作られた人工飼料もあります。
東錦にとっての餌はこれが正解というものはありませんが、水に浮く浮上性のものよりも、沈んでいくタイプのほうがより食べてくれる傾向にあるようです。
また東錦に限らず、冬場になり気温や水温が下がると、金魚の体内の消化酵素の働きが低下して餌が消化しにくくなり、それまでと同じ量の餌を与え続けると転覆病のような病気になりやすくなります。
金魚の様子をよく見て、あまり餌を与えすぎないようにしましょう。
まとめ
肉瘤があり動きもダイナミックでありながら、体色は淡く美しいギャップを秘めた東錦は個人的にも一番好きな品種です。
混泳や餌のやりすぎなどに注意しながら、ぜひ東錦の飼育を楽しんでくださいね。