イカリムシとは、金魚によくみられる寄生虫の一つです。

イカリムシの名前の由来は頭の形が船のイカリのような形をしていることからその名がつき、金魚の体の至る所にこびりつき頭を突き刺して吸血したり、毒素を注入するなどして寄生生活を始めます。

症状

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イカリムシが金魚の体表に白いひも状のものが付着しているように見え、イカリムシが突き刺さってる周辺の皮膚が赤く充血することもあります。

充血した部分から他の微生物の感染を受けやすくなり、毒素の注入や体液を吸い始めるなどの悪影響も生じるため、早めの対応が必要となります。

体表に白く盛り上がった部分や赤くなった部分があればイカリムシに侵されている可能性もあるので十分に注意してください。

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原因

イカリムシはミジンコに近い甲殻類です。

体長は1mm~1cmほどになります。

金魚に寄生するのはイカリムシのメスのみとなり、メスの寿命は夏場で1カ月半から2カ月ほど、冬の間は金魚に突き刺さった状態で越冬します。

春に越冬から目を覚まし、メスは一生のうち13~15回の産卵を繰り返し繁殖していきます。

イカリムシの幼虫はミジンコによく似た形をしていて、水中を浮遊しその後、脱皮を繰り返して成虫となっていき、やがて寄生生活を開始します。

治療方法

イカリムシに寄生されてしまった金魚には、すぐに治療が必要となります。

治療法は幼虫のうちは薬浴などが有効ですが、成虫には効かないことが多いです。

なので成虫を見つけたらピンセットなどで抜いてしまう必要があるのですが、金魚を傷つけてしまったり、イカリムシの頭部が体内に残ってしまうこともあるので気を付けてください。

イカリムシを抜いた後は、金魚の患部に薬を塗布するなどしてキズが酷くならないようにしてください。

まとめ

イカリムシは繁殖力が高く、発生すると水槽内にはたくさんの幼虫や卵が繁殖している可能性がありますので、金魚を守るためにもイカリムシが発生した場合、すぐに水槽のリセットが必要となります。

また、発生させないためにも新入りの金魚や買ったばかりの水草などにイカリムシが付着していないか十分に注意してください。

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