寒い季節、金魚がいきなり動かなくなった!とびっくりする方がいらっしゃるかもしれません。
実は金魚も冬眠をする生き物なのです。
冬眠は金魚にとって子孫繁栄のための大事な行動。
金魚が冬眠をしやすいように準備していきましょう。
冬眠になる状態とは?
金魚の冬眠ってなかなかイメージしにくいと思います。
大きな動物であれば、雪の中に洞穴で寝ていたり、昆虫であれば土の中に潜ったままです。
金魚の場合は、水の中で動きません。
じっとしているのが、金魚の冬眠なのです。
ではまずは金魚の冬眠の基本情報について理解しましょう。
金魚の活動水温
金魚が活発に活動するのは、水温が15℃~28℃くらいです。
水温が10℃以下になると、金魚の活動が鈍くなります。
この水温になると、食べる餌の量も減ってきます。
水温が5℃以下、または気温が10℃以下になりますと、冬眠状態に入り、金魚は全く動かなくなります。
そのため、秋に入る頃には金魚や水温をよく観察しておく必要があります。
餌を食べなくなりますので、餌を与えすぎないように量を調節するようにしましょう。
冬眠はいつからいつまで?
水温が5℃以下になると冬眠状態になりますので、12月辺りから冬眠に近い状態に入ります。
そのため、冬眠の準備は9月下旬から10月上旬には始めます。
早い時期から準備するように思わるかもしれませんが、いきなり環境を変えると金魚にストレスを与えてしまいます。
徐々に環境を整えて金魚に馴らせていきます。
また、のちほどご紹介する青水を保つためでもあります。
そして、冬眠明けは2月下旬から3月上旬あたりです。
その頃になると水温が徐々に上がって、15℃あたりで安定してきます。
冬眠の状態にするために必要なこと
動物の冬眠というと、秋の間に餌をため込んで冬は寝て動かないというイメージがありますよね。
金魚、特に飼育している金魚は飼い主が冬眠の準備をしてあげなければなりません。
金魚にストレスを与えないように、環境を整えてあげましょう。
青水を保つ
涼しくなり始めたら、フィルターの使用を止めてください。
基本的に水換えだけをおこなってください。
水換えは少しずつ頻繁に行うことが重要です。
これは青水を保つためです。
青水とは植物性プランクトンが大量に繁殖することで、水が緑色に見える状態のことを指します。
この植物性プランクトンは冬眠中の金魚の餌になります。
そのため、透明の水ではなく、青水である必要があるのです。
青水の濃さですが、30㎝くらいの深さの水槽の場合、底がぼんやり見えるか見えないかくらいが適切です。
濃すぎても薄すぎてもダメです。
冬眠中の金魚たち – http://t.co/sPkxcfeqdM pic.twitter.com/O3GKG31Mts
— らんちゅう&土佐錦 (@hska7341ohta) 2015年1月9日
餌のやり方を変える
涼しくなり始めたら餌を減らしましょう。
涼しくとは、だいたい水温が15℃以下になるくらいです。
また、餌も消化不良が起こりにくい餌に変えると金魚も健康を保てます。
たんぱく質や脂質の少ない餌がよいです。
金魚が活動的な時に餌をあげた方が金魚も食べますので、日中の一番気温が高いときがベストでしょう。
水温が10℃以下になる頃には、餌を与えない“餌切り“ができている必要があります。
その頃までには、餌を与えなくても金魚が生活できるように環境を整えていきましょう。
まとめ
生き物の冬眠というと、生き物自身が勝手に準備して冬眠に入るイメージがありましたが、金魚は飼い主の準備が必要なんですね。
冬眠中の金魚の食べ物も、青水などで確保しなければなりません。
しかも一ヶ月以上前という、早い内から準備をしなければならないんですね。
子孫繁栄のための大事な冬眠ですので、注意して準備していきましょう。