みなさんは金魚を思い浮かべる時に赤色や黒色の金魚をイメージしませんか?
その金魚たちは生まれた時から既に色が決まっていると思っている方も多いと思いますが、実は生まれた時から色が決まっている金魚はほとんどいません。
人気のあるピンポンパールも例外ではありません。
今回は、ピンポンパールの色が変化する理由や方法をご紹介します。
ピンポンパールの色が変化するのはなぜ?
ピンポンパールに限ったことではありませんが、幼魚から成魚へと体が成長する過程で色は変わっていきます。
つまり色が変化するということは成長の過程だということです。
もちろん1体ずつ色の個性があり、幼魚の時期は同じ色同士の個体であっても赤っぽい個体と白っぽい個体と分かれたりもします。
これはその金魚の親からの遺伝が大きく関わってきており、親魚の色同士を受け継ぎ、更に子の素質が混ざって体色が決まっていきます。
ですので赤い金魚をたくさん飼育したいと思って赤い親魚同士を交配し続けていても、全ての金魚が赤くなるとは限らないのです。
しかし、それがまた金魚を飼育する楽しさの1つでしょう。
体色を変える方法はあるの?
前述したとおり、狙った体色の金魚にするのは不可能に近いのですが、ある程度は似た体色を狙う方法や体色を変化させる方法はあります。
まずは親魚の選別です。
体色自体を変化させようと考えると親魚の選別が一番重要になってきます。
例えば白と黒のまだら模様の金魚を狙う場合、白い金魚と黒い金魚を交配させることです。
さらに親魚がまだら模様なら尚良いのですが、この特徴を全て遺伝的に受け継ぐわけではないので、あとは産まれた金魚たちが狙った体色に成長するのを祈るしかありません。
もう1つが色揚げと呼ばれる方法です。
人間もずっと黄色い食べ物ばかり食べ続けると肌が少し黄色くなったりする現象が起こると思いますが、色揚げはそれと同じです。
「じゃあ色揚げすれば狙った色にできるんじゃない?」と思ったかも知れませんが、もともと真っ黒の金魚に赤色の餌を食べさせ続けても黒から真っ赤に体色が変化することはありません。
あくまでも「ちょっと」変化を加えるというイメージをしてください。
色揚げをする理由としては、もともと赤い金魚に少し黄色っぽい餌を与えて鮮やかにしたり、赤い金魚に更に赤い餌を与えて、より赤い金魚にするといった目的で色揚げという方法が用いられることが多いです。
まとめ
ピンポンパールは成長によって体色が変化します。
体色は親魚からの遺伝が強く反映される傾向にあるので、色揚げで急激な体色の変化はできません。
好きな体色にするのは大変な苦労がありますが、その苦労も金魚を飼育する醍醐味なのでしょう。