和金と琉金はフナから品種改良して誕生した魚ですが、和金は原種であるフナに似ていますが琉金は品種改良が和金よりも行われてきたので、外見的には違いがあります。

しかし金魚という種類では和金も琉金も一括りにされていて、どちらが和金か琉金なのかよく分からない人もいるでしょうが、飼育をするのであれば和金と琉金に合った飼育方法を行わなければいけません。

和金も琉金も飼育している人が多い品種であり、その中には二種類を同時に飼育している場合もあるので、種類別の違いについて理解して飼育を行って下さい。

和金と琉金の違い

和金 琉金 違い 丈夫

和金と琉金で一番の違いというと尾びれの形状でしょう。

和金も琉金も金魚という名称で目にする機会がありますが、その際に尾びれが縦になっている一般的な魚の体形をしているのが和金であり、尾びれが横に広がっていてヒラヒラとした布のように見えるのが琉金です。

和金は1000年以上前に品種改良が行われてからはそれほど手が加えられていませんが、琉金は人間が観賞魚として飼育するために何度となく品種改良が行われてきたので、他の魚ではあまり見られない尾びれが横に広がった形状になっています。

この琉金の尾びれは生育に必要なので自分で変化したものではないため、現在でも琉金が親同士でもほとんどが和金のような尾びれになって産まれてくることから、人間が自然界の摂理に反して誕生させてきたのがよく分かります。

和金と琉金はどちらが丈夫なのか

個体の強さを判別する方法はその種類によって異なっていますが、同じ祖先から品種改良で生まれた和金と琉金の場合、どちらの遺伝子が個体としての固定度が強くなっているかで判別できます。

固定度とは同じ種類の親から誕生した子供が親と同じ外見や特徴を有しているかということであり、親との相違点が多いほど固定度が低いということになり、遺伝子的にも親の影響を受ける割合が多い方が体質も強く、環境の変化や病気への耐性が高いと言えるのです。

和金は1000年以上前から品種改良がされておらず、和金の親から同じ和金が誕生する確率は100%なので、固定度はとても高くなっています。

それ対して琉金は親がどちらも琉金であったとしても、純粋な琉金が誕生する割合は二割程度となっているので、固定度は低いとしか言えません。

この固定度の低さは体の丈夫さに直結していて、琉金は環境の変化にも病気にも弱くなっています

外見的にも、自然界では不必要な横に広がった大きな布のような尾びれを琉金は持っているので、そのために尾びれの病気にもかかりやすくなっています。

スポンサードリンク

和金と琉金ではどちらが飼育しやすいのか

飼育を行う際に飼い主さんが気にするのは病気にかかりにくいか、環境の変化に対応してくれるかということでしょう。

そのために体の丈夫さは重要になってくるので、それからすると、和金の方が飼育しやすいと言えます。

飼育をすれば近くに人間がいる状況になり光や音でストレスを感じてしまうので、それだけでも体調を崩してしまう可能性が高くなってしまいます。

魚というのは体調が悪くなっても分からないことが多く、気づいた時には相当に悪くなっていることがあるので、体質的に強くて多少の変化には対応してくれる個体が飼育しやすくなってきます。

琉金の場合は病気にかかりやすいだけではなく、環境の変化やストレスで体調を悪くしやすいので、飼育をする場合には飼い主さんの細心の注意が必要になってくるのは間違いありません。

そのため知識の経験もなく金魚を飼育するのであれば和金の方がよく、いきなり琉金を飼育しても失敗してしまうことが多いため、和金を飼育してある程度の飼育での知識と経験を培ってから琉金を飼育する方がいいでしょう。

まとめ

生物を飼育すると病気や体調不良はいつやってくるか分かりません。

その時に適切な対応をしなければ大変な影響を与えてしまうので、飼い主さんが一番きになるところでしょう。

体の丈夫さはあくまでも一般的な話であり、個体差があるので全てがその通りであるはずがないため、和金も病気になりにくいだけでならないわけではありません。

生物の飼育に絶対はないので、全ての可能性を考えて行うようにして下さい。

スポンサードリンク