和金を飼育しているといろいろな病気になる可能性がありますが、その中でも尾腐れ病はかかりやすい病気の一つであり、悪化するとその名前の通りに尾びれが腐っていきます。

見た目からしても、この病気にかかってしまうと飼い主さんは慌てるでしょう。

そんな尾腐れ病についてご紹介しますので、もし飼育していて和金が尾腐れ病になってしまったら、その対応策の参考にしてみて下さい。

尾腐れ病の原因

和金 尾びれ 病気

和金が尾腐れ病になるのは、水槽内に常在菌として生息しているフレキシバクター・カラムナリス菌が影響しています。

ただしこの細菌は和金を飼育している水槽内のほとんどにいるので、全ての和金が尾腐れ病になる危険性を持っていますが、一定の条件が重ならなければ尾腐れ病は発症しません。

その条件とは和金が体調不良などで抵抗力が落ちている時、和金のエラ、ヒレ、唇といった部分に尾腐れ病を引き起こす細菌が取り付き、増殖をしなけれけば尾腐れ病にはなりにくくなっています。

和金が体調不良を起こす原因は水質の悪化もありますが、多くはストレスからきているので、飼い主さんは和金がストレスが溜まらないように注意してあげることが大切になってきます。

他にも尾腐れ病になる原因の一つに、餌が酸化しても原因菌が増殖してしまうのですが、餌については酸化すると含まれている脂肪が変異してそのまま与えると悪影響を与えるので、餌は空気に触れたら直ぐに与えるようにして下さい。

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尾腐れ病の症状

尾腐れ病を発症すると、最初は尾びれが赤く充血したような状態になり、それから少しずつその赤みが白く変色していきます

尾びれが白くなるのは他の病気でも見られる現象ですが、尾腐れ病では更に病気が進行するとひれ膜が溶け出してきて、膜のないひれ条部分だけになってしまいます。

まるで尾びれが腐ったように剥奪していくのでこの病名が付けられましたが、そのまま何もせずにいると尾びれだけでなく体表も変化を始め、鱗が剥がれていったり、和金が体表に纏わせている粘膜が剥離してきて、浸透圧調整が不可能になるので大変危険な状態を招いてしまいます。

この尾腐れ病は和金のかかる病気の中でも特に危険な病気なので、尾びれの変化を発見したら早めの対策が重要になってきます。

尾腐れ病の対策

尾腐れ病への対策は、原因となっているカラムナリス菌の特性をよく知っておく必要があります。

この細菌は水温が15~35℃で増殖して適温は27~28℃なので、水温を高めれば活動が鈍る他の多くの細菌と異なっているのが注意すへき点になってきます。

他にも0.5%の塩水に入れると多くの細菌では生息数を減少する効果があるのですが、この細菌では塩水による効果は期待できません。

効果的なのは和金の抵抗力を高めることなので、薬浴は一定の効果が見られます。

あとはこの細菌は水の硬度が高くなると生存期間が長くなるのが分かっているので、水をph6.5以下にすれば発症を抑えることができるでしょう。

この細菌には絶対的に効果のある方法というのがまだ無いので、対策については細菌が増えるのを抑制するか、和金の抵抗力を高めて上げてなりにくくするしかありません。

まとめ

どんな生物でも病気は発症するので、問題になるのはその病気を発見した場合の対処になってきます。

特にこの尾腐れ病は発症初期ならまだ治る可能性が高いのですが、進行して悪化すると大変な事態を招く危険性があるので、早急な対策が必要な病気です。

この病気は自然治癒でどうにかなる病気ではないので、尾びれに異変を感じたら、飼い主さんは尾腐れ病を疑った処置を行うようにして下さい。

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