和金と琉金は種類は違っていますが、どちらもフナを品種改良して誕生しているので、種族的には同じになっています。

生物は種類が違っていても種族が近ければ交配ができ、その代表例はライオンとトラを交配して生まれたライガーやレオポンです。

和金と琉金は種族的には近いのですが、交配は可能なのでしょうか。

また、交配できたとしてたら、どんな姿や特徴を持った子供が誕生するのでしょうか。

和金と琉金は交配できるのか

和金 琉金 交配

和金と琉金は種族的にも近いので、交配することは可能です。

魚類の交配はメスが産んだ卵にオスが体液を振りかけることで性都合するという方法を取っているので、和金と琉金を同じ水槽で飼育を行っていて、交配するタイミングが重なれば自然に交配するでしょう。

ただし和金と琉金が自然に交配するのは通常は有り得ないので、人間が人口的に交配をする手法でなら行える可能性があるというだけで、経験や知識の無い方が行っても簡単に行えるものではありません。

人工的な交配をしようとすると魚に触れなければいけないのですが、よほど素早くしなければ魚類の場合は体にある粘膜が取れると体表が爛れてしまうので、やはり無理やり行うのはいいとは言えないので、興味があっても行わないようにして下さい。

どうしても和金と琉金を交配した子供が見たいのであれば、この二種類を混泳させて継続的に飼育を行っていれば、いつか和金と琉金が交配した子供が見られる可能性はあります。

和金と琉金が交配した場合の子供とは

子供というのは遺伝子的に近い生物同士でなければ接合しないので、いくら交配を行っても子供は誕生してくれません。

別の種類の魚の卵に別の種類の魚の体液が降りかかり、その二種類の遺伝子が近ければ二種類の遺伝情報を持った新種が誕生するかもしれませんが、和金と琉金ではそんなに事がうまくは行かないのです。

実は琉金というのは琉金同士で交配したとしても、琉金の姿のまま誕生できるのは全体の二割程度しかいないのです。

同じ種類の親から同じ種類の子供が生まれることを固定度が高いと言います。

和金はこの固定度がとても高く、和金同士で交配すれば100%の確率で和金が誕生します。

ところが琉金はこの固定度が低いので、通常でも全体の大多数が固定度の高い和金のような姿で生まれてくるのです。

そのためペットショップなどで琉金が販売されていますが、これは生まれた稚魚で琉金になる個体を人間が選別しているのです。

スポンサードリンク

和金と琉金を交配し誕生した稚魚の危険性

和金の個体度が高く琉金の個体度は低いので、この二種類が交配して誕生した稚魚は和金の姿のものが多くなりますが、それよりも危険なのは奇形した稚魚が生まれてしまうということです。

どんな生物でも遺伝子情報が誤っていたら奇形した子供になる可能性が高くなってしまい、種族が近いからといっても無理やり人工交配をすると何かしらのデメリットを負ってしまうものなのです。

奇形もですが、体質的にも病気になりやすかったり体力がなかったりと、正常な個体とは明らかに生育期間が短くなってしまう傾向が強くなってしまいます

人工的に交配して生まれた子供には何かしらのリスクを負っているので、やはり自然の摂理に反して新たな生物を誕生させるのは行ってはいけないことではないでしょうか。

そのため混泳して和金と琉金の遺伝情報を持った子供が自然に生まれてくるのは仕方ないとしても、無理に行うのは興味があってもしない方がいいです。

まとめ

和金と琉金が交配しても和金のままの姿をしているか、奇形の稚魚が生まれるだけで、両者の特徴を持った子供が誕生するのはとても難しいでしょう。

それは和金の方が固定度が高くて遺伝子の力が強いからであり、飼い主さんが期待したような結果は得られないと言えます。

混泳するのは特に問題はありませんが、産卵時期になったら同じ種類だけに分けて飼育するのが正しい飼育方法です。

スポンサードリンク