優雅に水槽の中で泳ぐ金魚、そんな金魚のお尻からながくフンをぶら下げて泳いでいるのを、金魚を飼ったことがある人なら見たことがあると思います。
金魚には胃がないのをご存知でしたか?
金魚には肛門を開けたり閉めたりする筋肉がないため、肛門は開いたままとなり、食べたものは腸に送られどんどんフンがでてつながったままになるのです。
フンは健康のバロメーターとなるので、よく観察してみてください。
金魚のフンはある程度食べたものの色をしています(苔を食べているなら緑色のフンなど)が色の透けた透明なフンが出たときは心配になりますよね。
透明のフンは金魚の消化不良だったり、体調不良を意味します。
消化不良や体調不良の原因と症状
金魚が水面近くで浮いていたり餌をあまり食べなくなったり、フンが透明、お腹が張っているように見えるときは消化不良や体調不良になっている可能性があります。
原因は餌を与えすぎていたり、古くなった餌を与えてしまった、水槽飼育による運動不足、水換えの水温差によるショックや冷暖房の影響での水温差、水換え不足での水質悪化、騒音や振動などによるストレスも考えられるので、何か心当たりがあれば改善してみてください。
フンが透明だった時の対処・治療方法
腸の負担を軽くするために絶食。
3日程度絶食して改善がみられるようなら、数粒ずつ餌を与えてみてください。
水槽は出来るだけ広いものにする(深さよりも平面に広いもの)。
単独飼育よりも複数飼育にすると運動量が上がります。
水換えのタイミング気にしてみてください。
餌の食べかすが水槽の中にたくさん残っていたり、水が濁って透明感がないなどの時は定期的に水換えをしてください。
水温は快適に生活できる温度15度~28度といわれているので、腸の活動を活性化させるためにも25度に水温を合わせて様子を見てください。
まとめ
金魚は飼いやすく、優雅に泳ぐ姿をみて癒されますよね。
犬や猫のように触れ合うことができない分、病気や体調変化に気づきにくいかもしれませんが、大事な金魚を守るためにも金魚のフンは体調のバロメーターですので、病気にかかっていないか、水温が下がっていないか、水質は悪化していないかなど観察し、金魚にとって健康で快適な環境をととのえてあげましょう。