まだ小さい金魚が砂利をついばんでいる様子を見たことはありますか?
実は、金魚の習性に基づく行為で、大きくなると砂利を吸い込み、吐き出す様子がみられることでしょう。
なぜ砂利を食べるのか?
また、飲み込む危険性はあるのかなどをご紹介します。
砂利を食べる理由
砂利を口に含む行為は金魚の祖先にあたるフナの名残とされており、石や砂利を吸い込み、表面についたコケや微生物を食べる行為なのです。
これが金魚の行動に引き継がれており、沈んだ餌を石と共に吸い込んで石のみを吐き出しています。
また、砂利を吸い込むことにより精神的に落ち着くと言われています。
水槽でこの行動が見られる金魚は、総じてとても健康的な状態です!
よほどお腹が空いているのかなぁと心配しがちなこの行動ですが、餌を食べたり落ち着いているときですので安心して下さいね。
飲み込む危険性は?
金魚が自力で口から出せず飲み込んでしまうことが稀にあります。
もし飲み込んでしまった場合でも、手術などは出来ませんので可哀想ですが、糞と一緒に自然に出てくるのを待つしかないです。
口から入ったものはお尻からちゃんと出てくるため、根気強く待ちましょう。
ただ、排出されたあとに問題があります。
肛門から石を排出する際、肛門が広がると共に傷つくと考えられます。
肛門に異常が見受けられたら、傷口から細菌が入る可能性もありますので、その個体だけ隔離するなどして薬浴させてあげましょう。
口から石が出せなくなることも・・
口にはまってしまった場合、金魚は息をすることができなくなってしまうため、早急に石を取り出す必要があります。
金魚の場合は動物病院に連れていっても処置をしてくれない場合の方が多いため、飼い主さん自身で取り出す必要があります。
金魚を掴んでピンセットで時間をかけず、どれだけ素早く取り出せるかということがポイントになります。
時に金魚が逆さまになって石を落とす努力をするそうですが、確実に落ちるわけではありません。
あらかじめ金魚を掴めるように、それとピンセットを常備しておきましょう。
まとめ
今回は金魚が砂利を食べる理由と飲み込む危険性についてまとめてみました。
砂利を食べてしまうのは、元気な証拠だということで安心できたのではないでしょうか。
しかし、トラブルも起こる可能性はありますので、普段からの金魚の観察はよくしてあげてくださいね。