「金魚」は、金の魚と書いて金魚ですが、よく考えてみると金色ではなく、むしろ一般的に赤色ですよね。
金色の鯉はいますが、金色の金魚はみたことがありません。
それなのに、なぜ金魚と呼ばれるようになったのか?
これには様々な説があるようですが、今回は金魚の英語での呼び方と発音の由来についてご紹介します。
英語で金魚は何という?
英語で金魚は、なんとそのままgoldfishと呼ばれています。
金魚の学名もCyprinus auratusとされ、「auratus=金色」の「Cyprinus=鯉」という意味です。
金魚は18世紀頃にアジアからアメリカに伝わったとされており、アメリカが原産国でないことは確かです。
それでは、金魚の発祥地はどこなのでしょうか?
金魚の歴史
金魚は西暦3~4世紀頃の中国で発見され、黒いフナが赤色に突然変異したものでした。
そのフナが今の金魚の元になった魚で、金魚の起源です。
今から約1500年前、日本が古墳時代の頃には、中国で金魚の美しさに魅せられた人たちにより飼育されていました。
日本には室町時代に金魚が初めて国内に輸入され、当時は庶民には全く手が出せないような高級品。
江戸時代になってやっと世に広まり始め、メダカと共に庶民の間で親しまれるようになりました。
金魚すくいは江戸時代後期には浮世絵などで描かれているので、金魚すくいが広まったのは江戸時代後期だと一般的に言われています。
金魚の名前の由来は?
金魚の名前の由来は諸説ありますが、そのうちの一つ、発音からの由来についてご紹介します。
中国で金魚は「金余(チンユイ)」と呼ばれています。
金余は読みの通り「お金が余る」「蓄財」などという意味で、中国では「余」と「魚」は同じ読み方のため、かけて金余と呼ばれるようになりました。
また、色も幸福を呼ぶという赤色であることから、「幸運の象徴」として今に至ります。
現在も金魚は風水で最高の縁起物と言われるのは、そのような背景があるからなのです。
まとめ
今回は金魚の名前の由来と英語での呼び方について調べてみました。
金魚という名前には日本でいう鶴や亀のような縁起がいい意味が込められていたのですね。
名前の由来は諸説あるとご紹介しましたが、他にも、「金魚はお金持ちしか買えない金のような魚だった」というものや、「光に当たった時に金色に輝いて見えるから」というものがありました。
答えは一つではないので、どの説を信じるかはあなた次第です。