タニシと金魚の共通点は、水の温度と水質です。
タニシは25~28℃、金魚は20~28℃が適温で水質も中性とほぼ同じです。
この2つの最強一致のため、タニシと金魚を混泳させる飼育者は多いかと思います。
タニシは掃除屋さん
タニシは食べるのがすごく上手で、「口でそいで食べる」「歯ですくい取って食べる」「エラでこして食べる」の3機能で食べてくれるのです。
タニシはエラ呼吸するときに、植物性プランクトンも一緒に取り入れてしまいます。
数が減ってしまったプランクトンは、増えようとしたときに、リン酸などの汚染物質を吸収するのです。
プランクトンが増えれば、またタニシが食べてくれる、の繰り返しで水中の汚染物質は徐々に減っていきます。
ただ問題点があるとすれば、タニシは猛烈に繁殖します。
タニシの寿命は約5年くらいなので、一度繁殖してしまえば一生困ることはないですが、水槽がタニシだらけになるのは覚悟してくださいね。
タニシとの共存
タニシは水槽内に発生したコケをきれいに食べてくれます。
それに金魚の食べ残しの沈殿したエサまで残さず食べてくれるのです。
水質もよくなり、汚れ物もきれいにしてくれるタニシと金魚の共存関係が出来るのです。
金魚が食べちゃう
タニシが減った?殻だけ?と言う時は、金魚が犯人です。
殻に守られているタニシですが、まれに金魚は上手に殻をよけて身だけを食べてしまうそうです。
金魚は雑食なので、お口に合えば何でも「ごちそう」になります。
ただし、好んで食べているわけではなく、緊急に腹ペコを満たすためみたいですね。
水質探知機!?
中性の水質を好むタニシは、金魚や自分の排泄物で酸性に水質が傾いてくると、水槽の上に逃げていきます。
酸性に傾くと、タニシの殻に含まれたミネラルが溶けだして中和されてカルシウムが露出しはじめます。
そうなると、タニシの殻が溶けていきます。
タニシが上部にいたら、水質悪化のサインです。
水換えをしてください。
まとめ
金魚とタニシの共存の確率は高く、タニシの浄化力は大したものですから、お互いのためにも共存の道をおすすめします。