室内の水槽で飼育している琉金が卵を産んで、無事に孵化させることができたら、次に訪れる難関は「稚魚の選別」ではないでしょうか。

選別して水槽から出すこと(間引くこと)を「ハネる」と言います。

この記事では、琉金の稚魚の選別についてまとめています。

琉金の稚魚の選別に使う道具

琉金 稚魚 選別

  • 選別用の網
  • ホーローの洗面器、または、透明の容器(こちらの場合、バックに黒いものを置くと見やすくなる)
  • 虫眼鏡

稚魚の選別は、ホーローの洗面器、または、透明の容器に入れて肉眼、または虫眼鏡を使って見ながら行います。

小さいものを数多く見ることになるので、虫眼鏡があった方が目は楽になると思います。

選別を行う時期はいつ頃から?

選別は孵化後、1ヵ月前後から行います。

稚魚になって2週間から1ヵ月ほどで尾びれがはっきりしてくるので、選別の判断が可能になってきます。

選別基準を参考にして稚魚に負担をかけないように、網で優しくすくい出します。

選別する基準

稚魚を選別する基準

  • 尾がフナ尾
  • 体が曲がっている
  • 体が非常に小さい
  • 目に左右で違いがある
  • 尾の開きが悪いもの
  • 成長の遅いもの

※ フナ尾を残す場合は、長い尾の個体を残します。

これらが大きな基準ですが、最終的には飼育者さんの好みが基準になります。

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選別を行う回数

選別は1回ではなく、4回くらい行います。

・1回目…孵化して1ヵ月前後。パッと見た外見で判断できる尾の形、体や目の奇形の有無などを主な判断基準にします。また、この頃から稚魚が稚魚を食べる行為も始まります。それは強い個体が生き延びる自然の知恵でもあります。尾びれを食べられている個体も選別対象にします。

・2回目…1回目から10日後くらい。主に尾びれの形を見て好みの形よりのものを残す選別をします。

・3回目…2回目から、また10日後くらいで。主にひれの形と体型、バランスの良いものを残す選別をします。

・4回目…3回目から、1ヵ月後くらいに。この頃になると成魚のような色に体色が変化してきます。残したい体色を基準に選別します。

≪選別した稚魚は、どうするの?≫

業者さんなどで選別してハネられた稚魚は、大型魚の餌や金魚すくい用になったりするようです。

しかし、個人で飼育している場合は、自分でなんとかするしかありません。

どの方法も稚魚にとっては残酷なことですが、できるだけ苦しまない方法を取ってあげてください。

ただし、「かわいそうだから川に放す」というのは、環境破壊に繋がることなので行わないようにしましょう。

まとめ

琉金含め、金魚は、たくさんの卵を産むのですべての稚魚を育てることは飼育環境的に難しく、「選別」は、いたしかたないことでしょう。

また選別は、状態の良い金魚の発育を妨げないことにもなります。

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