尾びれ背びれをフワフワひらひらさせながら優雅に泳ぐ姿が美しい「琉金(りゅうきん)」は日本で飼育される金魚の中でもポピュラーな種の金魚です。

琉金という名前ではピンと来なくても、どこかでイラストや画像などを見かけているのではないでしょうか。

切手にも使われていたことがあります。

この記事では、そんな琉金の色の種類についてまとめています。

琉金の体色の種類

琉金 色 種類

琉金の体色には以下のような種類があります。

素赤(すあか)

全身の体色がオレンジ色から赤色のひとつの色です。

ひとつの色ですが、その色は全身均一に同じ色というわけではなく、腹側とひれの端の部分は白っぽく背面側が濃いめの色である場合がほとんどです。

この赤色は、金魚の皮膚の色ではなく、その上の鱗(うろこ)の色で、加齢によって色が薄くなったり白くなってくることがあります。

更紗(さらさ)

一部が赤色、一部が白色の鱗を持つものを更紗と言います。

「更紗(金魚の種類)」という使い方をよくされます。

琉金の場合、「更紗琉金」と使われます。

紅白の体色=目出度いということで人気があるそうです。

全身の体色が真っ白な琉金。

後述のアルビノとは違うもので、アルビノに比べると丈夫です。

桜と言っても、ピンク、桃色ではなく、更紗の紅白が少し淡くなった感じの紅白です。

更紗は鱗の色が赤と白ですが、桜は金魚の皮膚自体に赤と白の模様が入っており、鱗が透明です。

そのため淡い色合いに見えます。

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黒い金魚で有名なのは、出目金(でめきん)ですが、蘭鋳(らんちゅう)と呼ばれる金魚の黒蘭鋳は、実に見事な漆黒です。

黒い琉金の場合は、薄い墨汁のような感じの黒が多いです。

また、黒色じゃない腹側の部分は金色にも見えます。

この黒も鱗の色なので、成長とともに退色していきます。

黒琉金も徐々に茶色くなるそうです。

キャリコ(calico)

白地の皮膚に、赤、青(藍色)、黒の三色がまだら(calico)に入っている体色です。

明治時代にアメリカ人の依頼によって日本人が三色出目金との掛け合いで作出し、アメリカ人が「キャリコ琉金」と命名したと言われています。

語感が受けたのか他の品種の三色模様にもキャリコ模様と使われることがあります。

※青(藍色)は、空色のようなブルーではなく、鉛色とか灰色がかったくすんだ紺色、濃紺がかった銀色のような色です。

藍キャリコ

藍色が基調となって、赤はほんの少しだけ入るキャリコです。

アルビノ

アルビノは、見た目は白い金魚となりますが、白いというよりは、突然変異で「色が無い」個体です。

正常な個体のものよりも弱い傾向にあります。

白色がある個体と色が無い個体は、パッと見、どちらも白い金魚ですが、目を見ると識別できます。

通常の白い色の個体は目の色が黒ですが、アルビノの場合は目の色が赤く見えます(目の色素も欠損しているため)。

まとめ

琉金の基本の体色は、素赤、更紗で購入時のお値段も手頃となっています。

琉金の体色は加齢以外に摂取するものにも影響され、環境変化、水質変化、ストレスなどでも退色してしまうことがあります。

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