金魚が尾ぐされ病と松かさ病を併発している等、2つ以上の病気を抱えている金魚への対応で薬を併用したいとお考えになる方も多い事でしょう。

ですが果たして薬の併用は可能なのでしょうか?

金魚の薬の併用について

金魚 薬 併用

薬品会社は金魚の薬の併用を禁止していますので併用は避けたほうが良いでしょう。

では2つ以上の病気を持っている金魚への治療は、どのような方法で対処すれば良いのでしょうか?

薬の系統について

薬は大きく「細菌専用」「寄生虫専用」「水カビや原生生物専用」の3つの系統に分けられます。

「細菌専用」の薬にはエバリュージュエース・グリーンFゴールド(顆粒・ドリキッド)・観パラDがあり、主に赤斑病や松かさ病などを引き起こす原因となるエロモナス菌や尾腐れ病やエラ腐れ病の原因菌カラムナリス菌に有効です。

「寄生虫専用」はリフレッシュが代表的でイカリムシ、ウオジラミなどの寄生虫に適しています。

「水カビや原生生物専用」はメチレンブルーやその系統の薬のニューグリーンF、グリーンFリキッドの薬が白点病、ツリガネムシ、水カビ病などの病気に適応しています。

その為、もし同じ系統の病気を併発している場合はその系統の薬を1種のみ利用するだけで大丈夫です。

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塩水浴と薬を併用する

塩水浴と薬の併用は可能です。

塩水浴をすると弱っている金魚の体力回復になり、体力回復と同時に薬を併用することで治療を促進する期待があります。

しかし、塩水の中に薬を入れる治療は魚体への負荷が大きいです。

その為、まずは塩水浴で体力回復を1週間程度行ってから水を入れ替えて薬浴に移行するという手段の方が魚体への負荷は軽減されます。

どうしても2種使用したい場合

同じ系統の病気ではなく別々の系統の病気を併発している場合は、まずはどちらかの系統の薬を使用し、薬効が切れた頃に、水槽の水を入れ替えてもう一方の薬を利用することをお勧めします。

金魚が病気の際は体が弱っていますので、薬浴は金魚の体への負担が大きいです。

その為、金魚の体力も気遣い薬を同時に入れないようにしないで下さい。

まとめ

金魚の病気はその根本要因である水質悪化を、まずは見直す必要があります。

薬や塩浴は魚体への負担が大きい為、衰弱している金魚には逆効果になることもあります。

なるべく薬を使わなくても良いように、日頃から環境を整えるようにしましょう。

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