金魚の体に白い斑点が出てくる白点病は、最悪亡くなってしまう場合のある病気です。

ウオノカイセンチュウという繊毛虫の一種で魚体の粘膜の奥深くに寄生し起こります。

では、白点病の薬を利用しても治らない場合、どのような原因があるのでしょうか?

白点病の原因となる寄生虫への薬投与のチャンスは?

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白点病は薬浴をして斑点が薄くなり効果があったと思って安心していても、また増えているという事がよくあります。

実は白点病の原因となっている寄生虫の成長サイクルに原因があります。

白点病の原因から治療法、薬のタイミングについてご紹介します。

白点病の原因

水槽で飼育している金魚の場合、白点病の原因である寄生虫は外部から持ち込まれる場合が多いです。

寄生虫は金魚の体内で幼生から成体へと成長します。

魚体の表面がポツポツ白く模様のように見えるのはウオノカイセンチュウの幼生が魚体を宿にしている状態で、5日程度のサイクルで成体となり体外へ出て行きます。

そのため、寄生虫が成体となり体外へ出て行くと斑点が薄まります。

寄生虫の成長サイクルは早く寄生は繰り返し起こります。

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白点病の薬の治療法

白点病に有効な魚薬で薬浴をさせます。

水を半分程度取り替えてから1週間程度薬浴します。

薬効は大体1週間程度で減少しますので、変化がなければ薬を再投入します。

再投入する際には残っている薬を全部取り除き、水槽を洗い水をリフレッシュしてから再度薬を入れます。

餌に薬を混ぜて金魚に与えることもできますが、体力の弱っている金魚は食欲がない場合があり食べてくれません。

また、薬浴を続けても斑点が消えない場合は、実はタイミングが影響しているかもしれません。

薬を治療して治らない場合の原因

薬を利用して一時的に斑点が薄れても、魚体内でまだ寄生虫が生息している可能性があります。

寄生虫のサイクルについて見てみましょう。

魚体でウオノカイセンチュウの幼生が育ちます(ホロント)。

その幼生が成長し魚体から離れ水槽の底床に積もり分裂して増殖します(シスト化)。

分裂増殖した幼生がまた魚体の体に戻り寄生します。

このサイクルの際にホロントの状態、つまり魚体内にいる幼生へは薬の効果はありません。

幼生から成体へシスト化する途中は治療の効果があります。

また、幼生が魚体を探して浮遊している時も治療効果があります。

この2回のチャンスに薬治療は有効的です。

また、水温を上昇させると寄生虫のサイクルが早めることができるので、よりシスト化と浮遊状態になる回数を増やすことができ殺虫効果が見込めます。

まとめ

金魚の体内に寄生虫がいる場合の薬治療は難しいです。

寄生虫の成長サイクルを理解すれば良いとはいえ、タイミングを計るのは難しいと思います。

そのため、薬浴は繰り返し行うことが良いですが金魚にも負担がかかりますので水温上昇と薬治療の組み合わせで治療してあげてください。

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