琉金などの金魚を飼っていると、卵を産むことがあります。
こんな場合、どのような方法で対処すれば良いのか分からない、という方もおられるでしょう。
ここでは琉金の卵の孵化に関することと、それまでの卵の管理法について書いていきます。
琉金の卵の孵化、そしてそれまでの管理方法
最初に卵を発見したら、親と別々に分けます。
この時、「親を移動させる方法」と「卵を移動させる方法」とがありますが、おすすめは親を移動させるやり方です。
というのも、琉金に限らず金魚の卵は壊れやすいので、卵だけを別容器に移そうとした場合、最悪の場合も考えられます。
そのため、親を移動させる方法がおすすめなのです。
親を移動させるのなら、オスとメスとを分ける必要性も出てきます。
産卵直後のメスは疲弊しているのですが、オスは興奮状態のままメスを追い回そうとします。
そうなると、メスが亡くなってしまう可能性もあり得るので、そうならないように両者を別々にするのです。
しかし何もメスだけを、更に別の水槽に入れる必要はありません。
卵と別水槽に移した後、メスだけをバスケットなどの容器で泳がせ、そこに濾過装置を取り付けて育てるという方法もあるのです。
その後、卵の水槽の水を入れ替えましょう。
理由は体液などが含まれる産卵後の水は腐りやすいためです。
無理な移動をしていなければ、卵は何かに吸着しており、簡単に水を入れ替えることができます。
勿論、新水投入後は濾過が必要です。
卵の孵化まではおよそ一週間程度かかります。
その間に、ヒーターを操作して水温を20℃から22℃ほどに保ちましょう。
1日の水温を20℃にし、5日間で水温の合計が100℃に達した時、稚魚が最も良い状態で生まれると言われています。
それを下回ったり、上回ったりすると奇形になって誕生する可能性が高くなります。
卵の中では細胞分裂と発生が繰り返され、やがて目になる黒い点が、少しすると背骨になる黒い線が見え始めます。
孵化直後はエアレーションが強いと稚魚が全滅するので、なるべく水流を弱く保ちましょう。
まとめ
卵を管理し、これを孵化させて稚魚にするまでは大変です。
しかし苦労して誕生させた分、深い愛着も湧いてくるのではないでしょうか。