金魚といえば、ヒレを優雅にたなびかせて水の中を漂っているスマートな魚、というイメージの人が多いのではないでしょうか。
しかし、そんなイメージからは少し外れた種類の金魚がいます。
らんちゅうという種類の金魚を知っていますか?
らんちゅうとは、尾びれが無くて頭に大きなこぶがあり、丸く膨らんだような体をしている種類です。
そんならんちゅうは、金魚の王様と呼ばれています。
らんちゅうについて、水温はどの程度が適しているのか、冬場と夏場それぞれ別に解説していきます。
らんちゅうに適した水温は? 夏編
らんちゅうは、実は熱帯魚よりも適した水温の範囲が広いと言われています。
熱帯魚であるネオンテトラの適温範囲が22~27℃、同じく熱帯魚のディスカスの適温範囲が27~32℃と言われているのに対して、金魚のらんちゅうの適温範囲は15~28℃と言われています。
熱帯魚に比べて非常に幅が広いのがわかっていただけるかと思います。
そんならんちゅうの夏の適温ですが、正直なところ15~28℃の間ならば何度でも大丈夫、というのが極論になります。
ですが管理のしやすさなどを考えれば、24℃~28℃程度が良いのではないでしょうか。
またらんちゅうに四季を感じさせるという意味で、夏は暖かめに保つと良いでしょう。
水温は比較的自由が利くので心配はありませんが、それよりも重要なのは、急激な温度差を作らないことです。
いくら適温の範囲が広いとはいえ、らんちゅうは急激な温度の変化には弱いです。
一日に10℃以上の水温の変化が起きるようなら、水槽の場所を変えたり、エアレーションで工夫するなどして水温を調節します。
らんちゅうに適した水温は? 冬編
冬も夏と同じく、15~28℃を保ちます。
が、夏と違う点は、冬眠についてです。
実は、らんちゅうは環境次第で冬に冬眠します。
15~28℃を保っている場合には冬眠しないのですが、水温が10℃を下回ると冬眠をします。
元気に泳いでいる姿を見たい場合には15~28℃を保つと良いですが、冬眠も四季の変化の一部だという考え方もなしではありません。
水が凍らない程度には注意しつつ、ある程度の水温の低下には触れないというのもありでしょう。
まとめ
らんちゅうは適応できる水温の範囲が広いですが、急激な温度変化には弱いです。
適温が広いからといって放置するのではなく、きちんと水温の変化もみてあげましょう。