綺麗な肉瘤を持つ、鮮やかな赤色の頭をした丹頂。
お家での観賞魚としても手頃で大人気の種類の金魚です。
飼うと決める時にも、色や身体の美しさを吟味してから選びますよね。
そんな丹頂の美しい頭部の赤色が白くなってしまったら、驚きというかショックかもしれません。
何故白くなってしまうのでしょうか?
病気なのでしょうか?
丹頂の特徴
丹頂という金魚は、大昔に中国から日本へやってきました。
現在では中国産と日本産の丹頂が存在しますが、その姿は育っていくうちに少しずつ変化してきます。
中国産の丹頂は頭部の肉瘤が大きく発達する傾向にあり、日本産の丹頂は頭部の肉瘤があまり大きくならない傾向にあります。
丹頂の頭部は赤く盛り上がり、綺麗で大きな盛り上がり方をするほど品評会での評価も高くなるそうです。
丹頂が白くなる原因
美しい赤い頭部を持った丹頂も、白くなってしまうのでしょうか。
実は室内の水槽で飼育していると、金魚が白くなることはよくあり病気ではないのです。
金魚が持つ美しい赤色の成分、カロテノイドやメラニンといった色素が関係しています。
カロテノイドは通常金魚はエサ(プランクトン等)から摂取します。
しかしながら室内の水槽では屋外程うまくプランクトンが育たず十分なカロテノイドを得られません。
またメラニンは日焼けで有名ですが、日光から得られるものなので、室内ではあまりたくさん増やすことができません。
そのため綺麗な赤色が失われ、丹頂も白くなっていくことがよくみられます。
丹頂が白くなるにきび
丹頂が成長していく上で、もう一つ病気かなと思われるのがにきびです。
丹頂の肉瘤が育っていく途中で時々できる白い小さなできもので、白点病という病気に間違われることがよくあります。
ちなみに病気ではないもので白い斑点が出るものの中には繁殖期にでる追星がありますが、追星は胸ビレやエラ蓋などに並んで出てきます。
ただ、白点病や尾腐れ病といった感染症の病気も存在しますので、白い斑点が数匹にも渡って出ているような場合には特に注意しましょう。
まとめ
金魚の色が白くなるなんて想像していませんでしたが、水槽で飼っていくと様々な変化が起こるのですね。
白い斑点なんか見つけたら、すぐに病気だ!と思ってしまいがちですが、病気以外のものも色々ありますので慌てずに見守りましょう。
判断は難しいですが、白くなる病気もまたありますので注意して毎日こまめに観察してあげてください。