いつの間にか金魚が卵を産んでいた!と気づいたらまず何をすべきでしょうか。
それはまず、卵を取り出すことです。
水温によっては孵化するのが早いので、素早く取り出す必要があります。
夏のように水温が高いと、早いときには2日程ですぐ孵化します。
春先のように20℃前後だと5~7日ほどです。
孵化まで時間がないと言う場合でも、焦らず落ち着いて卵を取り出しましょう。
目次
卵の取り方の注意点
さぁ、いざ金魚の卵を取り出そう!と思ってそのまま卵をスプーンですくう、なんて人はいないと思いますが、卵の取り方には注意すべきことがあります。
親の金魚と卵を別々にする
そもそもなぜ金魚の卵を取る必要があるのでしょうか。
卵が孵化するまで親の金魚が面倒をみそうな気がしますよね。
しかし、親の金魚と卵は必ず別の水槽にしなければなりません。
なぜなら、親の金魚が卵を食べてしまうからなんです!
親金魚が卵を食べるのを防ぐために移動させるので、移動させるのは卵でなく、親金魚でも良いです。
どちらを移動させるかは、卵の取りやすさで判断してください。
水草のように移動させやすいところに卵があれば、卵を取り出して別の容器に移動させてください。
壁に卵が張り付いてしまっているようであれば、金魚を移動させる方が良いでしょう。
張り付いている卵を無理に取ろうとすると、孵化率や奇形率に影響してしまうので注意してください。
金魚がまたまた 卵を産みました!
早速別の入れ物に移動→食べちゃうんですよね。卵。さてさて今回は何匹育つかな? pic.twitter.com/kKXHtElNpc— みろろん (@36milo419) 2014年3月28日
無精卵は除去する
産後1~3日経つと、無精卵と有精卵を区別できるようになるので、無精卵は必ず取り除いてください。
この無精卵は1~2日ほどで白く濁り、そのまま放置するとカビが生えてきてしまいます。
このカビは稚魚の病気の原因になってしまうのです。
無精卵と有精卵の見分け方ですが、産後直後は茶色だった卵が、有精卵は産後1~3日後には透明になり目である黒い点が見えるようになります。
無精卵は透明にならず、白く濁っていきます。
白く濁っている卵は早めに取り除きましょう。
濾過装置は一旦停止させる
金魚が生きていくのにかかせない濾過装置。
ですが、一旦濾過装置は止めてください。
濾過装置はせっかく産まれた卵を吸い込んでしまうのです。
卵を全部取り出してから、濾過装置を開始してください。
ちなみに初期の稚魚の飼育では濾過はおこないません。
親の金魚が耐えられる水の悪化でも、稚魚にとっては命取り。
そのため毎日水を半分くらいは変える必要があるのです。
親金魚と稚魚を分けると、親金魚の水槽で濾過をすることができますので、ちゃんと分けるようにしましょう。
卵を取るために必要な道具
卵の取り方における注意点についてご紹介しました。
では、いざ卵を取るという時に何を用意しておけばいいのかについてご紹介します。
卵入れ用/稚魚専用の容器
卵を入れる時の容器が必要です。
それはつまり稚魚を飼育するための容器です。
稚魚専用の水槽があればベストですが、急な出産であれば準備できていないかもしれません。
その場合は、虫かごなどの小さい容器で大丈夫です。
スポイト
卵や稚魚を移動させる時に使います。
できれば中が見える透明のタイプが良いです。
ちゃんと卵や稚魚が入ったか確認できるためです。
100均などで売っています。
まとめ
金魚の卵を取り出すには注意すべきことがあって大変ですよね。
とても手間がかかる作業ですが、孵化した時の喜びといったらたまりません。
稚魚はとっても可愛いので、頑張って良かったなぁと思えます。
だから大事に大事に卵を取り出して、孵化するまでちゃんと育てましょうね!