金魚は金魚すくいですくってきた金魚がすぐ息絶えてしまうイメージから、弱い生き物だと思われがちです。
ですが、本来正しく飼育すると数十年は生きるというとても生命力の強い生き物なんですよ。
今では様々な種類がいる金魚ですが、その中でも丈夫かつ、飼育すしやすい金魚をご紹介します。
定番の和金
金魚すくいで定番の和金は、金魚の中では抜群の生命力と繁殖力を持つ金魚です。
金魚の祖先はヒブナですが、そのヒブナの突然変異で生まれたものが和金ですので、和金は金魚の原点とも言えるのです。
多少の水の汚れなら気にせず生き続けられる和金は、水質悪化が原因で起きやすい病気にも強いので、初心者の一番最初の飼育にぴったりです。
和金は夏の暑さにも強く、家の中で夏場放置しなければならいときにも気にしなくて大丈夫です。
紅白が美しい更紗和金は、和金の種類の中でも最も価値が高いと一般的に言われています。
アメリカ生まれのコメット
和金体型のコメットは中国や日本で誕生したものではなく、琉金の変異種として誕生した、アメリカ生まれの金魚です。
自然交配が進むうち、突然先祖返りが起こった結果、機敏に泳ぐことができる和金体型に、琉金譲りの美しい吹き流し尾が特徴のコメットが誕生しました。
コメットという名前の由来は「吹き流し尾をたなびかせながら機敏に泳ぐ姿がまるで彗星のよう」だからだと一般的に言われています。
自然交配の中でフナとも交配したことにより、和金に負けず劣らずのフナ譲りの強い生命力を持っています。
日本産の朱文金
日本産のフナや和金、三色出目金などの交配が進むうちに生まれた完全日本産の金魚が朱文金です。
和金譲りの体型に、コメットを思わせる長い吹き流し尾、三色出目金譲りの赤、青、白、黒の混ざりあった複雑な色合い、そして普通鱗と透明鱗が混ざりあった、モザイク透明鱗が美しさを際立たせているのが特徴です。
朱文金も、交配の過程でフナの血が混ざっているためフナ譲りの強い生命力を有しています。
和金にも負けない生命力で、病気にもかかりにくい個体が多いでしょう。
まとめ
今回は金魚の丈夫な種類について調べてみました。
やはり、丈夫な種類といえば圧倒的に和金型に軍配が上がりますね。
しかし、そんな和金型の中にも「地金」という和金の突然変異種がいて、これは全くフナのような体型ではなく、飼育も難しいとされています。
天然記念物に指定されているため滅多にお目にかかることはありませんが、和金離れした愛らしい姿には思わずうっとりしてしまいますよ。