江戸時代から日本でも愛される金魚の琉金(りゅうきん)。
卵から育てたことのある方ならご存知のことと思いますが、琉金含む金魚の赤ちゃん、稚魚は、どんな風に成長していくのでしょうか。
この記事では、琉金の稚魚の成長についてまとめています。
琉金とは?
琉金は金魚の品種のひとつで、原産は中国です。
江戸時代に昔の沖縄「琉球」を経由して日本に入ってきたことから名前に「琉(りゅう)」が付けられたと言われています。
丸みを帯びたシルエットの体型に長めの尾びれが特徴の金魚です。
金魚をあしらったデザインには琉金が用いられていることが多いので、名前は知らなかったけど見たことがあるという方も多いと思います。
琉金の稚魚の成長
≪琉金の卵から孵化≫
卵から孵化するまでの日数は水温によって変わります。
30度くらいなら2~3日。
20度前後で5日ほど、25度前後で4日ほどで孵化することが多いようです。
卵は1~2mmほどの大きさで、有精卵なら透明、無精卵の場合は真っ白になります。
(無精卵は孵化することの無い卵で、飼育水槽で放置しておくとカビの発生の原因となります)
産まれたばかりの金魚の稚魚は、小さな針のように見えることから「針仔(はりこ)」と呼ばれます。
≪孵化から2~3日≫
孵化したばかりの稚魚は、まだ口や消化器官の形成が不十分で「さいのう(ヨークサック)」という栄養袋が付いており、2~3日の間ほとんど動かずに過ごします。
その間は、さいのうの栄養で成長して口や消化器官が形成されます。
孵化から3日ほどで栄養を吸収しつくして、口や消化器官もできあがるので餌を求めて泳ぎ始めます。
この行為を「藻離れ」と言います。
≪孵化から1ヵ月≫
ある程度、水流に逆らって泳げるほどになり、この頃から稚魚が稚魚を食べる行為が見られるようになります。
≪孵化から4ヵ月≫
孵化から4ヵ月ほどで金魚の体は成魚と同じくらいに成長し、餌も親金魚と同じものを食べることができます。
まとめ
琉金含め金魚は、育て方によって大きさが変わると言われています。
同じ齢の金魚でも、餌の量を少なくして小さな水槽で育てるなどをすると小さな体にしか成長しません。
大きく育てる場合は、広々とした水槽で水温、水質管理を行い、餌をしっかりと与えると大きく育ちますが個体差も出ます。