飼育している琉金が、元気に餌をついばんでくれる姿は可愛らしいものですよね。
そんな琉金が「餌を食べてくれなくなった」「餌を口に入れても吐出している」という状態を見せた時は、どんな理由が考えられるのでしょうか。
この記事では、琉金が餌を食べない原因や対策についてまとめています。
琉金は、あまり餌を食べない?
≪基本、金魚は食欲旺盛≫
胃袋を持たない金魚には満腹感というものが無いらしく、そこに餌があればちょこちょこと休みながらも食べ続けます。
そのため金魚は食欲が旺盛だと言われます。
琉金が「餌を食べない」「吐き出す」時の、原因と対策
≪ストレスや環境の変化などによって食べない≫
- ストレス
購入してきたばかりの時、大幅な水換えをした後、急激な水温の変化があった時など、琉金にとって飼育環境が変わった時はストレスで餌を食べなくなる時があります。
そのような時は餌を与えずに水合わせに配慮することが対策となります。
- 水温の変化
金魚は水温が30℃以上になると体がバテて餌をあまり食べられません。
また、水温が低くなり過ぎても食べられなくなります。
水温が低くなっている時は金魚の内臓の動きは鈍くなっているので、逆にその状態で餌を食べてしまうと消化不良となってしまいます。
水温と餌の関係は重要なので、適温時に琉金が餌を食べられるように調節することが対策となります。
琉金が餌を消化するのに適した水温は25℃前後です。
- 餌を変えたら食べなくなった
比較的なんでも食べると言われていますが、餌が変わったことによって食べなくなることもあります。
沈下性の餌から浮上性の餌に変えたら食べなくなった場合は、餌に気が付いていない時もあります。
そんな時はピンセットで餌をつまんで金魚に餌があることを気付かせてあげるのも、ひとつの手です。
≪病気によって食べない時≫
- イカリムシ
淡水魚に寄生する細い寄生虫で、碇(いかり)状の頭部を金魚の体表に差し込んで寄生します。
寄生された部分は充血して衰弱していきます。
寄生された体の皮膚やヒレの部分から3~12mmほどの白い糸くずのようなものが付着しているのが見えます
- ウオジラミ
金魚蝨と書いてなぜか「ちょう」と読む魚類の寄生虫で、別名が「ウオジラミ」です。
薄い円盤状の体の甲殻類で金魚の皮膚やひれにしがみついて吸血します。
吸血された部分には小さな赤い点が現れてきます。
また、寄生された金魚はウオジラミを体から落とそうとして、ひれを小刻みに震わせたり壁や水底などに体をこすりつけたりします。
3~6mmの円盤状の虫が寄生しているのが見えます。
※ どちらの寄生虫もピンセットで取ることが可能ですが、琉金を傷つけてしまうことがあるので素直に薬浴させるといいでしょう。寄生虫は春から秋にかけて発生することが多く、発生させないためには、水質管理をすることが対策となります。
- エラぐされ病
カラムナリス菌とよばれる病原細菌による感染症です。
水温が20℃以上の時に発生しやすく進行が進むと回復が難しくなってしまう病気です。
エラ内に白いものが見えたり、餌をあまり食べない、なんとなく元気がない、底に沈んでいたりフラフラ泳いでいるなどと感じた時は疑ってみた方がいいでしょう。
外傷があると感染しやすいので、琉金の体に傷をつけないようにする、病原菌を持ち込まないことなどが対策となります。
治療は餌に薬を混ぜたり薬浴で行います。
まとめ
飼育している琉金が餌を食べなくなったら、まず飼育環境のチェックと琉金の体をよく観察してみましょう。
病気の場合であれば初期の発見が重要となります。