飼育される金魚で「和金(わきん)」の次に定番と言われる「琉金(りゅうきん)」は、和金よりも長い尾びれが特徴です。
ふわふわ優雅にたなびく琉金の尾びれにはいくつか種類があります。
この記事では、琉金の尾びれの種類についてまとめています。
琉金の尾びれの種類
金魚の尾びれには様々な形があり、代表的なものには名称があります。
中でも琉金に見られる尾びれの種類は、以下のものがあります。
—ひらひらと優雅な感じの尾びれ—
≪三尾、3つ尾、みつお≫
3つ尾の尾びれは、上から見ると朝顔の葉などのように三つ又に分かれています。
金魚と言えば連想されるのが、この3つ尾の尾びれで、ほとんどの種類の金魚に現れる形状でもあります。
≪四尾、4つ尾、よつお≫
上から見ると、まず尾びれの真ん中に、ひれの根元まで切れ込みがあります。
そして両サイドのひれが二股に分かれているので4つ尾と呼ばれます。
泳いでいる時に3つ尾よりもより優雅にふわふわと揺れるので人気があります。
≪桜尾、さくら尾≫
3つ尾と4つ尾が合わさったような形で、上から見ると、4つ尾にある真ん中の切れ込みが根元までいかず途中までと短くなっています。
その切れ込みが桜の花びらを連想させるということで、さくら尾と呼ばれています。
※ 上記の3つ尾、4つ尾、桜尾などの尾びれは、まとめて「開き尾」「丸尾、まるお」と呼ばれることがあります。
—慎ましやかな感じの尾びれ—
≪鮒尾、ふな尾、ふなお≫
琉金の祖先、鮒(ふな)と同じ尾鰭です。
鮒尾の他に鯖尾(さばお)と呼ばれることもあります。
≪吹流尾、ふきながしお≫
鮒尾と似ていますが、鮒尾よりも細く伸びて吹き流しのように見える尾びれです。
尾びれが溶けてボロボロになってしまう病気がある?!
≪尾ぐされ病≫
鑑賞魚によく見られる病気に「尾ぐされ病」があります。
病原細菌による感染によって起こる病気で、尾びれのみでなく、背びれなど他のひれにも症状は見られます。
初期症状はひれの先端や縁が白く濁り、進行すると白濁がひれの根元まで拡大してひれが先端から裂け始めます。
重度になってしまうと治療が困難になるので、初期のうちに発見して治療することが重要です。
まとめ
琉金の魅力はなんといっても優美にたなびくひれと言っても過言ではなく、一般的に琉金の尾びれで定番と言われるのは、3つ尾、4つ尾などの開き尾です。
琉金を飼育する際は、どれだけ尾びれを美しく成長させられるかというのも楽しみであり醍醐味であると言われています。