らんちゅうの卵が孵化して、稚魚がたくさん産まれたとします。

まずは一段落、おめでとうございます。

しかし当然ながら、稚魚の飼育はそれだけでは終わりません。

成長していけば、餌を与えることになります。

餌を与えれば、食べ残しがないようにといくら注意したところで水は汚れます。

餌を与えれば、食べ残しがなくてもフンがありますから当然ですね。

水が汚れたならば、水換えの必要が出てきます。

しかし稚魚は成魚よりもずっとずっとデリケートな存在です。

たかが水換え、されど水換え。

成魚でさえ気を遣う水換えですが、相手が稚魚ならば更に注意が必要なのは明白です。

今回は、その稚魚の水槽の水換えについて解説します。

参考にどうぞ。

らんちゅうの稚魚の水換え方法は?

らんちゅう 稚魚 水換え

らんちゅうの稚魚はとてもデリケートです。

なので慎重に、注意を払って水換えをしなくてはいけません。

理由は二つあります。

まず一つ目は、水温や水質の変化に敏感なため。

二つ目は、稚魚は体が小さいので少しの水流が激流に感じられるため。

蛇口から出したばかりの水をバケツに入れ、その水をザアアと一気に入れるなんて方法は厳禁です。

水温も一気に変わってしまいますし、水質も一気に変わります。

また、一気に注ぐことで激流が発生しますから、稚魚は流れに吹っ飛ばされ振り回されかき回され、平和に暮らす私たち人間からは計り知れないストレスがかかって、それだけでお星さまになってしまいかねません。

水はゆっくり換えてあげます。

ではどう水を換えてあげたら良いかというと、サイフォンという原理を使うのが良いでしょう。

使うものは、エアーポンプ用のチューブです。

太いホースなどを使うと稚魚が巻き込まれたり水流が強すぎたりしかねないので、細めのチューブで時間をかけてゆっくり行う方が無難です。

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まずは稚魚の水槽からある程度の水を抜くことから始めます。

チューブを稚魚がいる水槽に全部沈めてください。

一部ではなく全部端から端まで沈めます。

次は、チューブの片端を指で蓋をしながら取り出します。

この時もう片端は水の中に入っているようにしてください。

そして指で蓋をした方の端を別の水槽やらバケツやらに入れます。

なるべく底に近い位置において、指の蓋を離します。

すると、水槽の水がチューブを通ってバケツに流れ出すはずです。

あとはこのまま放置して、任意の水量がバケツに流れ出るまで待ちます。

ちなみにこのやり方で抜ける水は、水槽全体の水の量の半分までです。

サイフォンの原理の仕組み上仕方ないことなのですが、サイフォンの詳しい原理については省きます。

そして新しい水を入れる時は、この逆を行います。

新しい水が入ったバケツにチューブを沈め、片端を指で蓋をして、稚魚のいる水槽に入れて指を離します。

任意の量水が注がれたら、チューブを水から出しましょう。

まとめ

らんちゅうの稚魚はデリケートで弱い存在です。

水換えのときも丁寧に行い、細心の注意を払いましょう。

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