らんちゅうは一度に何百という数の卵を産みます。
たとえ孵化したのがそれら全てではなかったとしても、多くの数の稚魚が誕生するでしょう。
でもせっかくなら、綺麗に美しく育ったらんちゅうを見たいですよね。
品評会に出すというのなら尚更です。
あまり多くの数のらんちゅうを育てようとすると、それ相応の場所も必要で、そのあまりの広さに確保できない人の方が多いでしょう。
狭い場所でたくさん育てるのは、らんちゅうにとって良いことではありません。
将来美しく育つ可能性があるらんちゅうをそのとおり美しく育てるためには、選別が必要です。
今回は、その選別の基準について紹介します。
らんちゅうの稚魚の選別基準について
美しいらんちゅうを育てるためには、美しい個体だけを選別して残していく必要があります。
そうでない個体を除外していくことをハネると呼ぶのですが、そのハネる基準について紹介します。
まず一回目の選別を行うのは、孵化から2~3週間程度経ったあたりです。
ここではまだ厳密な選別は行いませんが、明らかに美しくは育たないだろうという個体をハネます。
具体的には、ふな尾(ふなのように尾が開いていないもの)、尾の形が左右揃っていないもの、体が曲がっているもの、泳ぎが不自然なものです。
選別は何度か行いますが、全て基準は今挙げたこれらになります。
二回目の選別は、その一週間後、三回目はそのまた一週間後に行います。
四回目は、三回目から約二週間後になります。
四回目のときには既にだいぶ育っている筈なので、この頃かららんちゅうの背中の輪郭もチェックします。
本来のらんちゅうは、背中から丸みを帯びてカーブして尾に到達する、要するに小判型が美しいとされます。
カクッと急に曲がったり、途中ででこぼこしたりしているものをハネましょう。
また、背びれのようなものが出ている個体もハネます。
五回目の選別ですが、一般的にこれが最後の選別になります。
この時点で姿かたちは、ほぼらんちゅうそのものになっている筈で、見た目も美しいらんちゅうしか残っていない筈です。
五回目の選別ではマニュアル通りの見た目の美しさだけでなく、飼い主の好みも大きく関与します。
今までの選別で見落としていた個体をハネるのに加えて、飼い主が特に美しいと思う個体を残しましょう。
少し難点があったとしても、他の部分で秀でているところがあるならば、好み次第で残します。
あとはより美しくなるように心を込めて丁寧に育てるだけです。
まとめ
らんちゅうの稚魚の選別方法について紹介しましたが、特に最後の選別では飼い主の好みが大きく関わってきます。
何よりも自分が美しいと思った個体を残して育ててあげましょう。